2022/09/27
現実に戻りたくない、 39歳シングルマザーのYURIEです。
5歳と2歳の子連れ、駆け抜けた地中海クルーズ10日間の旅。 ついに最終回です!
夢のような船上生活にも、終わりの時がやってきました。 「帰りたくない〜!」と駄々をこねる子供たち(と私)。
でも、最後まで気は抜けません。 下船の手続き、空港への移動、そして恐怖の12時間半のフライトが待っています。
- スムーズに下船するための段取りは?
- 船内での精算額(サービス料)はいくら?
- 【総額公開】 結局、この旅でいくら使ったの?
旅の締めくくりとなる「帰国編」と、これから行くママへ伝えたい「持ち物&反省会」をお届けします。
最後までお付き合いください!
【DAY8】さよならMSC!下船日の朝

9月26日(金)
7:00 チヴィタヴェッキア港に入港
朝起きると、見慣れたイタリアのチヴィタヴェッキア港に戻ってきていました。
1週間お世話になったお部屋ともお別れです。
恐怖の「船内会計」精算
下船前に必ずやらなければならないこと。
それは「船内利用明細(請求書)」の確認です。
クルーズ中、船内での買い物や有料ドリンク、そして「ホテルサービスチャージ(チップ)」は全て部屋付けになっています。
アプリや明細書で確認し、間違いがなければ登録したクレジットカードから自動で引き落としされます。
合計:319ユーロ
◇ホテルサービスチャージ(チップ代)
・大人 84ユーロ
・長女 42ユーロ
・長男 42ユーロ ※1歳の友人の子は請求されませんでした。
◇ギリシャの税金
・大人 40ユーロ
・長女 40ユーロ
・長男 40ユーロ
◇船内で飲んだドリンク代
◇有料レストランの追加分
※MSCクルーズの場合、チップ(サービスチャージ)は別途支払いが発生します。 これが地味に大きい出費! 「クルーズ代金に含まれてるんじゃないの?」と思いがちですが、別請求なので予算に残しておきましょう。
9:20 スムーズな下船…のはずが?
下船日の朝。 クルーズ船では、混雑を避けるために下船グループごとに集合時間と場所が決められています。
- 集合場所:デッキ6のラウンジ
- 時間:9:20
私たちは指定されたラウンジで少し待機し、アナウンスに従って順番に下船ルートへ進みます。
大きな荷物は手ぶらでOK
クルーズの楽なところは、重いスーツケースを自分で運ばなくていい点です。
前日の夜にドアの外に出しておけば、ターミナルまで運んでくれるシステムになっています。
当日の朝は、手荷物(貴重品、パスポート、子供のオムツ1日分)だけを持って、身軽に下船! ゲートを出て、「バイバイ、大きい船!楽しかったね!」と、子供たちも名残惜しそうに巨大な船に手を振っていました。
……と、ここまでは順調でした。 事件は、セキュリティゲートを出た後に起こりました。
【トラブル発生】友達が出てこない!?

私たち家族は先にセキュリティを通過し、外で待っていました。
しかし、一緒のグループだったお友達ファミリーが、いつまで経っても出てきません。
「あれ?トイレかな?」
心配になってLINE電話をかけてみると、受話器の向こうから焦りまくった友人の声が。
「YURIEちゃん、助けて…!船から降りられない!!」
原因は「クレジットカード」
事情を聞くと、なんと「船内会計の精算ができない」とのこと。
クルーズでは、船内で使ったお金(ドリンク代やお土産代、チップなど)は、事前に登録したクレジットカードから自動引き落としされるのが一般的です。
しかし、友人が登録していたカード(楽天ゴールドカード)が、旅の途中でセキュリティロックがかかり、使えなくなってしまっていたのです。
さらに最悪なことに…… 友人は、クレジットカードをその「1枚」しか持ってきていませんでした。
⚠︎最大の教訓⚠︎
海外旅行にクレジットカード1枚は絶対NG! 磁気不良や不正検知で止まることはよくあります。
必ずブランドの違うカード(VISAとMasterなど)を2〜3枚持参しましょう。
精算が完了しないと、船の出口でストップがかかり、下船許可が下りないのです。
友人はユーロは使い果たしており、完全に「詰んで」いる状態でした。
まさかの「再乗船」で救出へ
「私がなんとかするしかない!」
すでに下船してしまった私ですが、近くのセキュリティスタッフに必死に事情を説明しました。
本来、一度降りた客が戻るのは御法度。
しかし、小さい子供連れの友人が困っていること、私が代わりに支払うことを伝え、特別に再乗船の許可をもらいました。
「急げ私!!」
子供たちを待たせ、ダッシュで船内に逆戻り。
受付カウンター(ゲストサービス)へ向かうと、青ざめた友人がいました。
急いで私のカードで友人の分もまとめて精算。
支払いが完了した証明をもらい、ようやくゲートが開きました。
「よかったぁ〜〜〜!!(涙)」
無事に友人と合流できた時は、二人してへなへなと座り込んでしまいました。
最後の最後で冷や汗をかきましたが、無事に全員で日本へ帰る準備が整いました。
YURIE最後まで気が抜けない!
空港へ移動&最後のイタリアショッピング
11:00 シャトルバスで空港へ
港からは、クルーズ会社が手配してくれたシャトルバスでローマ・フィウミチーノ空港へ向かいます。
子供たちは疲れが出たのか、バスの中で爆睡してくれました。
バスが空港へ到着!
しかし、ターミナル2でフライト情報を確認したところ見当たらず・・・
私たちはターミナル1だったので5分ほど歩きました。


小さいお子さんがいる方は
左端のほうにファミリーレーンがありましたよ。


チェックインを済ませて、搭乗までの時間はキッスパーク(kids area)と最後のお土産タイム!
搭乗口は搭乗時間の20〜30分前にならないとわからないということで
キッズパーク(kids area)で子供達を遊ばせつつ合間にお土産!
キッズパーク(kids area)はエレベーターで1つ上に上がったらありました。
長男はコチラでもイタリアーノのお友達を作って一緒に遊んでいました。笑




空港のコンビニや売店で、最後のお買い物
- イタリアのビール:自分へのお土産。笑
- ジュース&メントス:機内の子供のご機嫌取り用
- パスタやオリーブオイル:ばら撒き土産に
イタリアの空港はショップが充実しているので、買い忘れたものがあってもここで揃いますよ。
【帰国便】ITAエアウェイズで羽田へ
14:55 ローマ発(AZ792便)
ゲートE21から搭乗。 行きと同じITAエアウェイズの直行便です。
帰りのフライト時間は12時間30分。
行き(14時間45分)より少し短いのが救い!
15:35 離陸 さようなら、イタリア! さようなら、地中海!
帰りの機内での過ごし方




子供用のアメニティが可愛い!
アイマスクで遊んでいましたが・・・笑
子供用のイヤホンは大変助かりました!
靴下は24㎝の母でも丁度いいくらいのサイズでした。笑
旅の疲れが溜まっている子供たち。
離陸してすぐに昼寝をしてくれました。
とっても助かりました!
日本時間の午前中に到着するので、機内で寝かせられるかが、帰国後の時差ボケ解消の鍵になります。




【DAY9】ただいま日本!最初のご飯は…?
9月27日(土) 10:25 羽田空港到着
無事に日本に帰ってきましたー!
蒸し暑い日本の空気を感じて「帰ってきたな〜」と実感。
12:00 日本食が恋しい!
入国手続きを済ませ、駐車場へ向かう前に羽田空港でランチ。
色んなご飯屋さんがあるのに選んだお店は…「おにぎり屋さん」!
10日間、ピザやパスタ、パンばかり食べていたので、日本のお米が本当に美味しい(涙)。
子供たちも「おにぎり美味しいね〜!」と頬張っていました。 やっぱり日本食が一番ですね。
12:30 駐車場を出発 13:30 自宅到着
これにて、私たちの長い長い旅が終了しました。 お疲れ様でした!!



おにぎりが最高に美味しかった。笑
【総額公開】大人1人+幼児2人でいくらかかった?
さて、皆さんが一番気になっているであろう「お金」の話です。
今回の旅(10日間)で、私(大人1人+子供2人)が使った費用の概算を公開します!
※ツアー代金などは時期により大きく異なるため、あくまで目安としてご覧ください。
クルーズツアー代金:約130万円 (航空券・乗船料・送迎バス・ホテル前泊代含む )
港湾税・諸税:約2万円
船内精算(チップ・ドリンク等):約6万
寄港地観光・交通費:約7万円 (エクスカーション代、入島税、タクシー等)
お土産・雑費:約3万円
合計:約148万円
「高い!」と思われるかもしれませんが、10日間・3人分・移動費・宿泊費・食費すべて込みでこの値段です。
ヨーロッパをこれだけ周遊して、毎日コース料理を食べて、子供も楽しめて…と考えると、実はクルーズ旅行ってコスパが良いんです。
子連れクルーズ「反省会」&「神アイテム」
最後に、今回の旅を振り返っての反省点と、持って行ってよかったものをご紹介します。
持って行ってよかった「神アイテム」
- ウルトラライトダウン 機内や船内の冷房対策に必須!小さく畳めるので荷物になりません。
- 日本のお菓子&ふりかけ 現地の食事に飽きた時や、子供がぐずった時の救世主。
- 変換プラグ(Cタイプ・SEタイプ) イタリアのホテルや船内で必須。手荷物に入れておくこと!(前泊ホテルでの反省を生かして…)
- 洗濯ロープ&洗濯バサミ バルコニーや浴室で水着を干すのに大活躍。
ここが反省点…(次はこうする!)
- ベビーカーは「走行性」重視で! ヨーロッパの石畳はB型の簡易ベビーカーでは太刀打ちできませんでした。タイヤが大きめのしっかりしたものがおすすめ。
- 小銭(ユーロ)をもっと用意すればよかった 観光税やちょっとした買い物で、意外と現金が必要でした。
完結まとめ:ママでも世界は旅できる!
全6回にわたりお送りした「地中海クルーズ乗船記」。
いかがでしたでしょうか?
出発前は、 「シングルマザーで、幼児2人連れてヨーロッパなんて無謀かな…」 と不安でいっぱいでした。
でも、行ってみればなんとかなる! 船に乗ってしまえば移動の手間がなく、寝ている間に次の国に着いている。
これは、子連れ旅にとって最強のシステムです。
そして何より、異国の景色を見て目を輝かせる子供たちの顔を見られたこと。
これが一番の財産になりました。
「子供が小さいから」と諦めず、ぜひ一歩踏み出してみてください。
きっと、一生忘れられない思い出が待っています!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
次の旅でまたお会いしましょう〜!YURIEでした!















