2026年2月8日放送の『池上彰のどうなる!?リニア新幹線2026』では、日本を縦断する巨大プロジェクトの「現在」が明かされました。
時速500kmという未知の領域へ進むリニア新型車両には、鮫肌フィルムによる省エネ技術や、私たちの常識を覆す3つの新機能が搭載されています。
この記事では、奈良から東京までわずか1時間で結ばれる未来と、池上彰さんが現地取材で目撃した工事の課題についてまとめました。
ご紹介します。
リニアは奈良を通る!東京まで1時間の移動革命と新型車両の役割
「リニアは本当に奈良を通るのか?」という疑問を持つ方も多いですが、計画では京都ではなく奈良市付近を通るルートが公式に決定しています。
現在の東海道新幹線は時速300kmで運行されていますが、リニアはその1.6倍以上となる時速500kmで走行します。
これにより、現在は2時間半以上かかる奈良ー東京間が、なんと約1時間で結ばれることになります。
この圧倒的なスピードを実現するために開発されたのが、新型車両「M10」です。
シンママ1時間と言えば、ちょっとした買い物に行く感覚ですよね。奈良の自宅を出て、1時間後には東京駅の改札を出ている……そんなSFのような生活が現実味を帯びてきました!
驚きの省エネ!リニア新型車両に採用された鮫肌フィルムの効果
時速500kmの世界では、空気はまるで壁のように立ちはだかります。
そこで新型車両に導入されたのが、サメの肌を模した「リブレットフィルム(通称:鮫肌フィルム)」です。
車体の表面に微細な溝を刻んだフィルムを貼ることで、空気の乱れを整え、走行時の空気抵抗を約1%削減することに成功しました。
| 項目 | 詳細 |
| 採用技術 | 鮫肌フィルム(リブレット加工) |
| 目的 | 空気抵抗の削減と騒音低下 |
| 期待される効果 | 超高速走行時の省エネ性能向上 |
わずか1%の削減ですが、時速500kmで長時間走行する場合、この差が莫大な電力削減につながると言われています。
鉄道好きも絶賛!リニア新型車両に搭載された3つの新機能
番組では、鉄道好きタレントが試乗し、従来型から進化した3つの新機能を分析しました。
1. 非接触の給電システム(誘導集電)
これまでは車内の電気を賄うためにガスタービン発電機を搭載していましたが、新型では磁界を利用して非接触で電気を採り入れる「誘導集電」を全面採用しました。
これにより、排気ガスの解消と騒音カット、さらに車両の大幅な軽量化を実現しています。
2. 快適性を極めた内装と居住性
超高速走行でも快適に過ごせるよう、座席のクッション性が大幅に向上。
また、トンネル区間が多いことを考慮し、窓の配置や照明デザインを工夫することで、閉塞感を感じさせない開放的な車内空間を作り上げています。
3. 空力特性を追求した究極の先頭形状
「M10」は、空気の流れを計算し尽くした先頭形状にアップデートされました。
これにより、トンネル突入時の衝撃音を抑えつつ、電力消費効率をさらに高めることに成功しています。
奈良の駅はどこに?池上彰が解説する誘致合戦の現在地
リニアが奈良を通ることは決まっていますが、実は「奈良のどこに駅ができるか」はまだ最終決定していません。
番組では、池上彰さんが以下の3つの候補エリアと現状を整理しました。
- JR平城山駅周辺:既存路線との接続が良く、開発が進みやすいエリア。
- 八条・大安寺周辺:JR奈良駅に近く、中心市街地への波及効果が大きいエリア。
- 大和郡山市内:近鉄線など他路線とのクロスポイントがあり、県内全域へのアクセスに優れるエリア。
奈良県内では「自分の街に駅を」と熱い議論が続いており、どこに決まるかによって地域の未来が180度変わると言われています。
メディア初公開の岐阜県駅と水枯れ問題のリアル
池上彰さんは、地上駅として建設が進む「岐阜県駅」の車両基地予定地にメディア初潜入しました。
巨大なクレーンが動き、未来のインフラが形作られる一方で、深刻な副作用も報告されています。
岐阜県瑞浪市の大湫町では、トンネル工事の影響とみられる「水枯れ」が発生。
代々大切にしてきた井戸水が枯れ、生活に支障が出ている住民の悲痛な声も紹介されました。
JR東海は対策を急いでいますが、一度失われた水資源をどう戻すのか、不確かな項目については「地質構造が複雑で予測が難しい側面もある」と言われています。
まとめ
今回の放送では、リニア新型車両が鮫肌フィルムや3つの新機能によって、時速500kmでの省エネ・快適走行を実現している姿が浮き彫りになりました。
奈良から東京まで1時間という夢のような話が近づく一方で、池上彰さんが伝えた「水枯れ」のような環境負荷の問題、そして奈良県内での駅設置場所を巡る課題など、私たちは光と影の両面を正しく知る必要があります。
利便性だけを追求するのではなく、地域とどう共生していくのか。リニア開通に向けた議論は、いよいよ正念場を迎えています。







